ミウラ・コヘイジ。陶芸家。
10月3日、人間国宝で陶芸家の三浦小平二さんが急性心筋梗塞(こうそく)のため死去。73歳。
1933年、新潟県佐渡島生まれ。相川町に伝わる無名異焼の窯元・三浦常山を祖父に、三浦小平を父として生まれ、自らも陶芸の道を志す。55年、東京芸術大学彫刻科を卒業後、加藤土師萌(はじめ)に師事。61年に第4回新日展で初入選。以後、現代日本陶芸展で朝日新聞社賞(62年)、伝統工芸新作展優秀賞(67年)などを受賞。69年、中東、東アフリカを旅し、青磁に行き着く。中国の故宮博物院で青磁・赤絵を学び、青磁に人物や風物を絵付けする独自の手法を確立。以後も東アジア・中東などを旅し、精力的に作品を生み出した。90年には東京芸術大学教授に就任し、93年日本陶磁協会金賞受賞、97年重要無形文化財保持者(人間国宝)となった。相川町に「三浦小平二 小さな美術館」がある。