マスオカ・ヒロシ。クロスカントリーラリードライバー。
1月18日、テレフォニカ・ダカール2003(通称パリ・ダカ)でクロスカントリーラリードライバーの増岡浩さんが日本人初、史上4人目の2連覇を達成。今年のレースは、フランスのマルセイユからスペイン、チュニジア、リビアを経由し、エジプトのシャルムエルシェイクでゴールする約8600kmのコースで、パリもダカールも通らない。
1960年、埼玉県生まれ。三菱自動車の競技車両の開発を担当する子会社、ラリーアートの社員。工業高校卒業後、プライベートでオフロード競技をはじめ、実績が認められラリーアート入り。87年から「パリ・ダカ」に出場。2回目の出場でマシントラブルから砂漠に取り残される経験を味わい、88年から2年半フランスでメカニックとして修行。16回参戦してリタイアわずか2回と抜群の完走率を誇る。97年に日本人として初優勝を飾った篠塚健次郎の下で、下位クラスの車両で参戦してきたが、2000年からは総合優勝もねらえる車両を与えられるようになり、02年の大会で初優勝。03年はパリ・ダカを2輪で6回制しているステファン・ペテランセル(フランス)を逆転で下し、日本人初、史上4人目のパリ・ダカ2連覇を達成した。