タツミ・ゴロウ。大阪証券取引所社長。
12月23日、大阪証券取引所の社長で、「北浜の風雲児」と呼ばれた巽悟朗(大証社長)が、腸閉塞のため死去。68歳。
1935年、大阪府生まれ。同志社大学を卒業後、大阪・北浜にある中堅証券会社に入社。松下電器産業の創業者、松下幸之助氏の資産運用を任され、25歳で光世証券を創業。一代で同社を一部上場企業とするなど、多くの逸話を残し、歯切れのよい発言と行動力で「北浜の風雲児」と称された。2000年に民間出身者として初めて、大阪証券取引所(大証)の理事長に就任、翌年の大証の株式会社化で初代社長となり、ナスダック・ジャパン(現・大証ヘラクレス)創設など東京証券取引所(東証)への一極集中に対抗する大証の活性化に力を尽くした。また12月25日には、生前療養中に書かれた手紙が東京の関係者らに届き、そこに新撰組の近藤勇が書いた借金の証文の写しが同封されていたことがわかり、話題となった。