デービッド・ジョーンズ。David Jones。元パン・アメリカン航空極東地区広報支配人。
2月2日、大相撲千秋楽の表彰式で「ヒョー、ショー、ジョー」と賞状を読み上げ、人気を博したデービッド・ジョーンズさんが、心不全のため死去。89歳。
1915年、フィリピン生まれ、アメリカ・カリフォルニア州育ち。新聞記者などを経て、55年パン・アメリカン航空極東地区広報支配人として来日。61年夏場所から大相撲本場所の優勝力士に贈られるパン・アメリカン航空賞の贈呈役を務めた。千秋楽の表彰式に和服姿で土俵に上がり、片言の日本語で高らかに賞状を読み上げ、時には開催場所の方言を取り入れるなどユーモラスなキャラクターが人気を博した。ジョーンズさんは相撲が見られなくなるからと栄転を断り、同社が85年に極東路線から撤退した後も、91年夏場所まで30年間、約160回表彰を続け、91年には勲4等旭日小綬章を受章。92年に離日、ネブラスカ州で静養していた。