サザナミ・ケンジ。本名、草野昌一。訳詞家、作詞家。
6月6日、「可愛いベイビー」や「ルイジアナ・ママ」の訳詞を手掛けた漣健児さんが、膵臓(すいぞう)癌のため死去。74歳。
1931年、東京生まれ。53年に早稲田大学商学部を卒業し、父親の創業した新興楽譜出版社(現・シンコー・ミュージック・エンタテイメント)に入社。73年に代表となる。また、音楽出版社協会の設立に参画し、80年には理事長に就任。アマチュア時代から新田宣夫の筆名で訳詞に取り組んでいたが、音楽雑誌「ミュージック・ライフ」の編集長を務めていた60年に、坂本九の「ステキなタイミング」でデビュー。以後、漣健児の筆名で「赤鼻のトナカイ」「ヴァケーション」「砂に消えた涙」など、数多くの洋楽ポップスを翻訳。日本のロック、ポップス界に多大な影響を与えた。