ムラカミ・ハルキ。作家。
約20カ国語に翻訳され、世界的にその作品が読まれている作家・村上春樹に、2006年度のフランツ・カフカ賞が贈られることが3月23日までに決定した。同賞は、チェコのプラハ出身の作家フランツ・カフカにちなんだ文学賞。
1949年、京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学在学中から、ジャズ喫茶「ピーター・キャット」を経営する。79年、デビュー作「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。81年、「早稲田文学」の編集に携わる。その後、作家として多数の作品を発表。人間の内面描写のうまさや、目に見えない気持ちや状況を、デッサンするように描き出す作風は、各国で高い評価を得ている。各方面の文化人との対談や、共著、評論、絵本、ドキュメンタリー、翻訳書など、形式に縛られない作家活動を精力的に行い、小説以外にも作品が多い。主な著書に「羊をめぐる冒険」「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」「海辺のカフカ」などがある。