シミズ・ヒロヤス。スピードスケート選手。長野冬季五輪500m金メダリスト。161cm、70kg。
3月10日、ソルトレークシティーで行われたスピードスケートの世界距離別選手権男子500m2回目で、清水宏保(NEC)が34秒32の世界新記録をマーク。2回の合計タイム1分8秒96で、4季連続5回目の優勝。これまでの世界記録はカナダのウォザースプーンの34秒63だったが、今回の世界新はこのタイムを一気に0秒31短縮したもの。02年のソルトレークシティー冬季五輪に向けて新たな飛躍が期待される。
74年、北海道帯広市生まれ。白樺学園高校-日大-三協精機-NEC。3歳でスケートをはじめ、小柄な身体で外国選手と対等に戦うために、低い姿勢から細かくピッチを刻む独特の「弾丸スタート」を身につけた。91年、国体、高校総体で、1000m、1500mの2冠。93年、初の海外遠征大会となったW杯バゼルガディピネ大会男子500mで36秒82の自己ベストで優勝。94年のリレハンメル冬季五輪、500m5位、1500m19位。95年、W杯種目別500mで総合優勝。96年W杯カルガリー大会500mで35秒39の世界新で優勝。97年、スラップスケートに変えて以後、98年の長野冬季五輪では、500mで日本スケート史上初の金メダル、1000mでも銅メダルを獲得。同年のカルガリー世界種目別選手権で、史上初めて35秒の壁を破る34秒82の世界新を記録したが、その後、ウォザースプーンにこの記録を破られていた。