マツダ・サダツグ。映画監督。
1月20日、「鞍馬天狗」「丹下左膳」などの作品で知られる映画監督の松田定次さんが、老衰のため死去。96歳。
1906年、京都府生まれ。父親は「日本映画の父」と称された牧野省三。映画監督、マキノ雅広(正博)とは異母兄弟。21年に牧野教育映画撮影所の撮影助手となり、28年、「かわいさうな大九郎」で監督デビュー。戦前に、嵐寛寿郎の「鞍馬天狗」、戦後は市川右太衛門の「旗本退屈男」や片岡千恵蔵の「多羅尾伴内」、大友柳太朗の「丹下左膳」などのシリーズ物を手がけ、オールスター映画「赤穂浪士」「忠臣蔵」などの娯楽作を監督。時代劇映画の大御所として活躍した。研究本に「松田定次の東映時代劇」がある。