ルネ・マルタン。Rene Martin。音楽プロデューサー。
4月29日、東京・有楽町の東京国際フォーラムでルネ・マルタンが芸術監督を務める音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」が開幕し、5月1日までの3日間催された。
1951年、フランス・ナント市生まれ。少年時代はロックやジャズを好みドラムをたたいていたが、16歳のときクラシック音楽のすばらしさに目覚め、地元の国立高等音楽院で音楽史などを学んだ。その後経営学も修め、クラシック、ポピュラーの両分野で音楽マネジメントの世界で活躍。現在はフランスを中心に、年間800とも900ともいわれる演奏会を企画している。マルタンが発案し1995年からナント市で開かれている「ラ・フォル・ジュルネ」は一流のアーティストを集め、1公演約45分のクラシック音楽の演奏会を、クラシックとしては安い料金で、何カ所もの会場同時に催す地域密着型の音楽祭。この10万人を超える観客を集める音楽祭の仕組みは、地域の活性化を目指すポルトガル・リスボンやスペイン・ビルバオなどにも広がっている。