ヤナギヤ・コセン。本名、飯泉真寿男(いいずみ・ますお)。落語家。
10月10日、現役最年長の落語家・柳家小せんさんが肺炎のため死去。83歳。
1923年、東京生まれ。父も演芸家という家庭に育ち、49年、五代目柳家小さんに入門した。前座名は「小満輔」。51年、二ツ目に昇進、「小きん」に改名。61年、真打ちに昇進し四代目「小せん」を襲名した。得意のネタに「風呂敷」「道具や」「饅頭こわい」などがある。テレビの演芸番組「お笑いタッグマッチ」では、「女房のケメ子が…」というギャグを流行させ人気を博した。とぼけた口調とひょうひょうとした芸風で、故・林家三平などとともに「爆笑派」と呼ばれた。また、NHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」に声優として出演するなど、幅広く活躍した。2004年、東京・上野の鈴本演芸場で演じた「道灌」が最後の高座となった。