クロード・エルウッド・シャノン。Claude Elwood Shannon。アメリカの数学者、電気工学者。
2月24日、コンピューターの情報理論の基礎を築いた数学者、クロード・エルウッド・シャノン博士が死去。84歳。
16年、ミシガン州生まれ。ミシガン大学で電気工学と数学を学び、マサチューセッツ工科大(MIT)大学院で計算機の研究に携わる。37年の修士論文「リレーとスイッチ回路の記号論的解析」で、ブール代数学を応用して、情報を「0」か「1」で表す2進法を導入することで、あらゆる論理演算が計算機にも可能であることを証明。その後のコンピューターの回路は、すべて2進法を基本に設計されることになる。コンピューター基礎理論の生みの親の1人であり、情報量の基本単位である「ビット(bit)」の命名者でもある。また、50年に発表した「チェスのためのコンピュータープログラミング」は、後の人工知能研究の基礎となった。56年以後、マサチューセッツ工科大学教授、引退後は名誉教授。85年には、第1回「京都賞」を受賞。