ロベルト・マッタ・エチャウレン。Roberto MATTA Echaurren。シュルレアリスム画家。
11月23日、「最後のシュルレアリスト」と呼ばれた画家ロベルト・マッタさんが死去。91歳。
1911年、チリ・サンティアゴ生まれ。サンティアゴ・カトリック大学で建築を学んだ後、渡欧。ル・コルビュジエのパリ事務所で製図担当として勤務。37年のパリ万国博のスペイン館で展示構成を担当したことからピカソやミロと知り合い、マルセル・デュシャンとも親交を結んだ。またスペインで知り合った詩人ガルシア・ロルカからダリやアンドレ・ブルトンを紹介され、シュルレアリスムのグループに加わった。38年から油絵の創作を開始したが、翌年にはデュシャン、ブルトンなどと同じくニューヨークに亡命。アメリカの画家たちに大きな影響を与えた。54年にヨーロッパに戻り、フランス国籍を取得。85年には東京で日本での初個展を開いた。95年に第7回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した。