ムラタ・チョウジ。野球解説者。
1月11日、元ロッテの村田兆治が野球体育博物館の競技者表彰を受け野球殿堂入りが決定。
1949年、広島県生まれ。福山電波工業高校(現・近大福山高校)から、68年ドラフト1位で東京オリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)入団。71年プロ入り4年目にまさかりを振り下ろすように投げる独特の投球フォーム“まさかり投法”を生み出した。この投法で76年には21勝をあげ、最優秀防御率投手、奪三振王を獲得した。しかし、82年右肘を痛め、ジョーブ博士の手術をうけるために渡米。2年半のリハビリを経て、奇跡の復活をとげてからは、右肘の負担を軽くするため、毎週日曜日にだけ登板。そして85年にはシーズン初登板以来3週連続日曜日に完投勝ちし「サンデー兆治」の異名をとるなど、開幕からの11連勝を含む17勝5敗でカムバック賞を受賞。90年史上2人目となる40歳代2桁勝利をあげ現役引退。通算成績215勝(歴代15位)177敗33セーブ、奪三振2363(歴代8位)、防御率3.24。今回の競技者表彰では、V9時代の巨人の正捕手で、リーグ優勝8回、日本シリーズ優勝6回へとチームを導いた元西武監督の森祇晶(まさあき)、特別表彰ではラジオの実況中継で人気を集めた元NHKアナウンサーの志村正順(まさより)も同時に選出され殿堂入りが決まった。