ミルトン・フリードマン。Milton Friedman。経済学者。
11月16日、徹底した市場主義を唱えたノーベル賞経済学者のミルトン・フリードマンさんが心臓疾患のため死去。94歳。
1912年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。シカゴ大学で修士、コロンビア大学で博士号を取得。46~76年までシカゴ大学教授を務めた。第二次大戦後、当時主流であった福祉国家政策や積極的な財政出動を唱えるケインズ主義を批判し、金融政策を最重要視する「マネタリズム」を提唱。市場原理を重視した「小さな政府」の理論的支柱となり、76年にノーベル経済学賞を受賞。レーガン政権では経済政策諮問委員を務めるなど、イギリスや日本など各国の経済政策に大きな影響を与えた。著書に『資本主義と自由』『消費の経済理論』『政府からの自由』、妻のロサさんとの共著『選択の自由』などがある。