ムラカミ・ヨシアキ。M&Aコンサルティング代表取締役。
2月8日、ライブドア(堀江貴文社長)がニッポン放送株の35%を取得したと発表。同社をめぐる買収劇のキャスティングボードを握る人物として、ニッポン放送の筆頭株主のM&Aコンサルティングの村上世彰社長の名前が浮上。
1959年、大阪府生まれ。83年東京大学法学部卒業後、通産省(当時)に入省。同省在南アフリカ日本大使館一等書記官、通商産業研究所法令審査委員などを経て、生活産業局サービス産業企画官としてM&A(企業合併・買収)の法整備に携わった。99年に退官してM&Aコンサルティングを設立、通称「村上ファンド」として知られるようになる。2000年東証第二部上場の昭栄に対してTOB(敵対的な株式公開買い付け)を仕掛けたことが話題となり、02年実質的な筆頭株主を務める東京スタイルに対して増配を株主提案。アメリカ流の“モノを言う株主”を強烈にアピールした。ライブドアがニッポン放送の経営権を握るか、フジテレビがそれを阻止できるかは、村上ファンドが18.5%を所有するニッポン放送株が鍵を握るため、その動向に注目が集まった。