ラファエル・コレア。Rafael Correa。エクアドル次期大統領。
11月26日、南米・エクアドルで大統領選の決選投票が行われ、左派・国家同盟のラファエル・コレア元経済・財務相が、第1回投票で1位だった右派のアルバロ・ノボア候補を破り、当選を確実にした。任期は2007年1月15日から4年間。
1963年、エクアドル・グアヤキル生まれ。奨学金を得てベルギーのルーベン・カトリック大学経済学部に進み、2001年、米イリノイ大学で経済博士号を取得。05年には大学教授から経済・財務相に就任したが、埋蔵量が南米第4位である石油の輸出収入を、対外債務返済よりも低所得者対策に当てるよう訴えて世界銀行と対立するなどして、4カ月足らずで辞任。しかし、今回の大統領選でも同様の政策を示し、国民の6割を占める貧困層に支持を広げた。反米強硬派で知られるベネズエラのチャベス大統領と親交が深い。英語、フランス語に堪能で、先住民の言葉も理解できる。