アオキ・ユウジ。漫画家、エッセイスト。
9月5日、「ナニワ金融道」で知られる元漫画家でエッセイストの青木雄二さんが、肺がんのため死去。58歳。
1945年、京都府生まれ。津山工業高校土木科を卒業後、山陽電鉄や岡山県久米南町役場勤務を経て、大阪でキャバレーやパチンコ店の店員など三十数種の職を経験。その後、デザイン関係の仕事をしながら漫画の投稿を続け、89年に「五十億円の約束手形」がアフタヌーン四季賞の佳作となり、90年、45歳で週刊モーニングの「ナニワ金融道」で漫画家デビュー。「街金融」を舞台にカネとヒトの欲望を描き、この作品で92年度の講談社漫画賞を受賞、テレビドラマにもなった。97年3月の同作品の連載終了後、漫画家卒業を宣言。その後は「唯物論」と「罪と罰」をベースに、コラム執筆や講演、マンガの原案などで活躍。著書に「ゼニと世直し」「ゼニの人間学」「ウラ金融」などがある。