アケボノ・タロウ。アメリカ名、チャド・ローウェン。Chad Rowan。元大相撲横綱。
11月6日、日本相撲協会を退職した元横綱曙(、のある漢字)の曙太郎が、プロ格闘家への転向と、格闘技「K―1」に参戦することを正式に表明。
1969年、アメリカ・ハワイ州生まれ。96年4月に帰化。高校時代はバスケットボール選手として活躍。バスケットボールの奨学生として入学した大学を中途退学し、東関部屋に入門。88年春場所で初土俵。93年初場所、大関で連続優勝を果たし、外国人力士として初の横綱に昇進した。身長203センチと歴代横綱ではもっとも身長が高かった。若貴の好敵手として角界の人気を支えたが、増えつづける体重でひざを痛め、2001年初場所休場後に引退を表明。横綱在位48場所は史上4位、通算成績は654勝232敗181休。日本人力士以上に角界の伝統、風習を理解していたといわれる曙のK-1への転身は、波紋を呼んだ。
11月15日には、大相撲史上2人目の外国出身横綱、武蔵丸光洋が、現役引退を決意、その進路が注目された。