エレン・ジョンソン・サーリーフ。Ellen Johnson-Sirleaf。政治家。
11月11日、14年間の内戦後、初めて大統領選挙が行われたリベリアで、エレン・ジョンソン・サーリーフがアフリカ初の女性大統領への当選を確実にした。
1939年、リベリア・モンロビア生まれ。裕福な家庭に育ち、アメリカ・ハーバード大学大学院で行政学の修士号を取得。帰国後は財務大臣に就任したが、80年のクーデターによって誕生したサミュエル・ドウ政権の腐敗体質を批判し、85年には投獄も経験。保釈後、ドウ政権崩壊の90年までアメリカに亡命し、この間に世界銀行のエコノミストや国連開発計画(UNDP)でアフリカ局長などを務めた。97年に帰国して大統領選に立候補するも、武装勢力を保持するチャールズ・テーラー前大統領に敗北。同政権から国家反逆罪を宣告され、再び亡命を余儀なくされた。内戦が終結した2003年に政界に復帰。「統一党」党首に就任し、女性から圧倒的な支持を得ている。大統領選では、対立候補にイタリアのACミランでスター選手だった元サッカー選手のジョージ・ウェアが出馬。国民的な人気を背景に初回投票で最多得票を獲得したが、決選投票前の公開討論を拒否して支持を失った。