サトウ・ヤスミツ。将棋棋士、棋聖、棋王。
2007年3月30日、佐藤康光2冠が、第34回将棋大賞の最優秀棋士賞に選ばれた。
1969年、京都府生まれ。田中魁秀九段門下。82年六級で奨励会に入り、87年四段に昇段してプロとなる。93年第6期竜王戦で羽生善治竜王を破り、初タイトル獲得。98年には名人位にも就いた。羽生世代を代表する棋士のひとりで、通算タイトル数は10期。「緻密流」と呼ばれる深い読みが特徴で、剛直な棋風とされるが、最近は定跡や実戦例にこだわらない大胆な構想を見せることも多い。2006年度は、史上初の5タイトル連続挑戦者となるも、4つまで失敗。07年3月28日、第32期棋王戦でようやく森内俊之棋王からタイトル奪取を果たした。また、棋聖位も5連覇により永世称号を獲得。これらの活躍により、最優秀棋士賞のほか、最多対局賞(86局)、最多勝利賞(57勝)、升田幸三賞にも輝いた。