イシダテ・テツオ。俳優。
2007年6月1日、軽妙な二枚目半役として、1970~80年代に人気を集めた俳優の石立鉄男さんが、急性動脈瘤(りゅう)のため死去。64歳。
1942年、神奈川県生まれ。高校卒業後、俳優座養成所を経て文学座研究生となり、65年「花咲くチェリー」で初舞台。この間、テレビドラマ、映画にもデビューした。66年文学座座員となり、70年退団。このころから活動の場をテレビに移し、「おくさまは18歳」「パパと呼ばないで」「雑居時代」「水もれ甲介」「気まぐれ天使」といったテレビドラマで主役を演じ人気を博した。アフロヘアと独特の口調でお茶の間に親しまれ、大映テレビ製作によるテレビドラマ「赤い……」シリーズ、「夜明けの刑事」「噂の刑事トミーとマツ」「スチュワーデス物語」「少女に何が起ったか」では、個性的な脇役として強い印象を残した。晩年は熱海に住まいを移し、4日前に07年秋に出演する舞台の打ち合わせのため上京したばかりだった。