イングマル・ベルイマン。Ingmar Bergman。映画監督。
2007年7月30日、名作「処女の泉」や「沈黙」などで知られた映画監督、イングマル・ベルイマンさんが死去。89歳。
1918年、スウェーデン、ウプサラ生まれ。ストックホルム大学で演劇を学び、「危機」(46年)で監督デビュー。中世の騎士の旅を描いた「第七の封印」(56年)でカンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞。「野いちご」(57年)、「処女の泉」(60年)、「沈黙」(63年)などで高い評価を得た。84年には自伝的作品「ファニーとアレクサンデル」(82年)で3度目となるアカデミー賞外国語映画賞など4部門を受賞。これを機に映画監督からの引退を宣言。その後は、活躍の舞台を演劇やテレビドラマに移した。97年の第50回カンヌ映画祭では、現存する最高の監督として特別賞「パルム・ド・パルムドール」を受賞。2003年に、家族の愛憎を描いた「サラバンド」を自身の遺作として発表していた。