ウエムラ・シュウ。メーキャップ・アーティスト。
2007年12月29日、世界的メーキャップアーティストで、化粧品ブランド「シュウ ウエムラ」を創設した同社名誉会長、植村秀さんが、急性肺炎のため死去。79歳。
1928年、東京生まれ。生家は、戦前日本一の服地商と呼ばれた東京・日本橋の植傳(うえでん)。成城学園在学中に演劇に興味を持つようになるが、結核で療養生活を余儀なくされた。57年、美容専門学校で学んでいるときに、日米合作映画で東京ロケに来たハリウッド映画のメーキャップ・アーティストの助手となったことがきっかけで渡米。ハリウッドでメークと化粧品を学び、フランク・シナトラやシャーリー・マクレーンらのメークも手がけた。帰国後、東京、世田谷にアトリエを開設。67年「シュウ ウエムラ化粧品」の前進となる「ジャパン メイクアップ」を設立。 当時日本では一般的でなかったクレンジングオイルに注目、研究・改良を重ね、オイルによる洗顔を日本に紹介、普及させた。83年には化粧品を自由に試すことのできる「シュウ ウエムラ ビューティブティック」の1号店をオープン。業界に新風を吹き込み「シュウ ウエムラ」を国際ブランドに育て上げた。