コバヤシ・ユリコ。陸上選手。
2008年6月29日、北京オリンピック代表選考会を兼ねた陸上日本選手権、女子5000mで小林祐梨子(豊田自動織機)が、5連覇を狙った福士加代子や1万m覇者の渋井陽子を抑え、15分11秒97で初優勝。
1988年、兵庫県生まれ。中学3年時、全国中学校体育大会800m、1500mの2種目を制覇。須磨学園高等学校在学中の2005年世界ユース大会では、1500mで銀メダルを獲得。アジア選手権大会でも1500mで銅メダルを獲得。06年には、5月の大阪国際グランプリ1500mで4分7秒87の日本新記録、同年9月のスーパー陸上ではさらに100分の1秒更新。07年4月豊田自動織機へ入社し国内留学制度を活用して先に内定していた岡山大学へ入学。社会人選手として実業団登録を申請したが、「勤務実態がない」などの理由で却下、日本スポーツ仲裁機構の調停も不調に終わり、実業団の大会に出場できないという問題で悩んでいた。08年4月、競技に専念できる環境を整えるため「日本実業団連合の判断を受け入れる」と発表。故障のため、07年の世界陸上大阪大会への出場は逃したが、気持ちも新たに目標を5000mに変えて挑んだこの日本選手権を制し、オリンピック代表に選出された。