カネダ・リュウノスケ。俳優。
2009年3月31日、コメディーから時代劇のすごみのある悪役まで、幅広い役柄を演じた俳優の金田龍之介さんが、慢性腎不全のため死去。80歳。
1928年、東京生まれ。5歳のとき、大阪天満八千代座で初舞台を踏む。都島工業専門学校を卒業後、化粧品会社に勤めながら関西で新劇活動を続け、56年に上京して劇団新派に入団。68年に「悪名十八番」で映画デビュー。大きな目と体格のよい容姿を生かし、悪役から善人まで幅広く演じ、個性的な脇役として舞台や映画、テレビで活躍。芸術座「滝沢家の女たち」(滝沢馬琴役)で82年度の菊田一夫演劇賞。ここ数年は糖尿病を患っていたが、2008年には市川猿之助のスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」に出演。同年8月の二十一世紀歌舞伎組「新・水滸伝」が最後の舞台となった。他の舞台作品に「王女メディア」「新・三国志」シリーズ、一人芝居「円空」、二人芝居「サラ」などがある。