アキバ・タダトシ。広島市長。
2010年8月2日、平和市長会議などを通じた核兵器廃絶運動で知られる広島市の秋葉忠利市長が「アジアのノーベル賞」といわれるマグサイサイ賞を受賞。
1942年11月3日、東京生まれ。東京大学大学院修了後、マサチューセッツ工科大学大学院に留学し、博士号を取得。位相幾何学を専門とする数学者としてニューヨーク州立大学講師、タフツ大学准教授、広島修道大学教授を務めた。その一方、78年には原爆の恐ろしさを世界に正しく理解してもらうため、アメリカのローカル・ジャーナリストを広島・長崎に招聘するプロジェクトを提唱。90年、第39回衆議院議員総選挙で初当選し、これを含め3期連続当選。この間、社会党委員長選挙にも立候補した。99年2月広島市長に当選し、2010年現在3期目。受賞に際し、秋葉市長は「被爆者・被爆地、平和市長会議を代表して受賞させていただく。核兵器のない世界実現のため一層力を尽くす」との談話を発表した。