アーサー・ペン。Arthur Penn。映画監督。
2010年9月28日、映画界に多大な影響を残したアメリカン・ニューシネマの代表作「俺たちに明日はない」などの作品で知られる映画監督、アーサー・ペンさんが、うっ血性心不全のため死去。88歳。
1922年9月27日、アメリカ、ペンシルベニア州生まれ。高校時代に演劇に興味を抱き、43年に陸軍へ入隊すると部隊内で劇団を組織。後にイタリアへ留学して演劇を学んた。帰国後はNBCテレビでテレビ番組を手掛け、57年に「左ききの拳銃」で映画監督デビュー。同年にヘレン・ケラーと家庭教師を描いた「奇跡の人」をテレビで演出し、59年の舞台化作品ではトニー賞を受賞。62年の映画化も監督した。67年には「ボニーとクライド/俺たちに明日はない」を発表。激しい銃撃シーンと、当時としては過激な性的描写は、反体制的な若者を描いたアメリカン・ニューシネマの先駆けとされた。他の作品に「逃亡地帯」、「小さな巨人」、「冬の嵐」など。