アウンサンスーチー。Aung San Suu Kyi。政治家。
2012年4月1日、ミャンマー連邦議会上下院の補欠選挙(小選挙区制)で、野党・国民民主連盟(NLD)を率いる民主化運動指導者のアウンサンスーチーが当選。同党は今回改選の45議席中43議席を獲得した。
1945年6月19日、ビルマ(現ミャンマー)のラングーン(現ヤンゴン)生まれ。父はビルマ独立の主導者で「ビルマ建国の父」と呼ばれるアウンサン将軍。オックスフォ-ド大学卒業後、国連本部で働き、85年から86年にかけては京都大学東南アジア研究所の客員研究員として日本に滞在。88年、母の看病のためビルマへ帰国し、民主化運動に参加。NLDを結成し、総書記となった。90年5月の総選挙でNLDは80%を超える議席を獲得したものの、軍事政権は権力の移譲を拒否。89年7月から95年7月まで国家防御法により自宅軟禁下におかれ、91年にノーベル平和賞を受賞した際にも授賞式に出席できなかった。その後も一時の中断を除き、実質的軟禁状態が続いていたが、2010年11月に軟禁が解除。11年8月からは地方都市での政治活動を再開させていた。なお今回の補選は上下院(定数664)のごく一部。