カツラ・ブンノスケ。本名、片岡尚人。落語家。
2012年12月3日、故・桂枝雀一門の、桂雀松(じゃくまつ)が、13年10月に桂文之助の三代目を襲名することを発表。二代目が亡くなってから83年ぶりの復活となる。
1956年5月28日、兵庫県生まれ。75年3月に、南光、雀三郎に次ぐ三番弟子として、二代目桂枝雀に入門。96年に大阪舞台芸術奨励賞、2006年に文化庁芸術祭演芸部門、11年に同大衆芸能部門で優秀賞を受賞。気象予報士の資格も持ち、古典落語のほかタップダンスや玉すだれを特技とするなど、幅広い芸風で知られる。初代文之助は、明治時代を代表する初代桂文枝門下の四天王(文之助、文三、文都、文団治)の一人で、二代目は「動物園」「指南書」など今に伝わる落語の編作者。文之助が復活することで、初代文枝四天王のうち文団治を除く3名跡がそろうことになる。