コンドリーザ・ライス。Condoleezza Rice。米国務長官。
11月16日、ブッシュ米大統領は、辞表を提出したパウエル国務長官の後任に国家安全保障問題担当のライス大統領補佐官を指名。
1954年、アメリカ・アラバマ州生まれ。両親ともに教育者という家庭に育ち、ピアニストを目指して15歳でデンバー大学に音楽専攻で入学。しかし、クリントン政権下で女性初の国務長官となったマデレーン・オルブライトの父ヨセフ・コルベルの影響を受け、専攻をソ連の国際関係の研究に切り替えた。89年から91年までは、国家安全保障会議(NSC)ソ連・東欧担当上級部長としてブッシュ(父)政権に参画。86年には、短期間ではあるが防衛大学の客員教授も務めた。2001年、ブッシュ米大統領の国家安全保障問題担当補佐官に就任。外交政策の最高責任者として、同時多発テロ後のアフガニスタン戦争やイラク戦争など強硬政策を推進してきた。また、11月10日には、辞任を表明したアシュクロフト司法長官の後任として、01年から法律担当大統領顧問を務めているアルベルト・ゴンザレスがヒスパニック系としては初めて指名された。