エマ・ショウコ。詩人・作詞家。
3月12日、尾瀬の風景をうたった「夏の思い出」を作詞した詩人の江間章子さんが、脳内出血のため死去。91歳。
1913年、新潟県生まれ。母親の郷里、岩手県平舘村(現・西根町平舘)で小学生時代を過ごした後に、家族で静岡へ転居。静岡高女時代から新詩運動に参加し、36年には第一詩集「春への招待」を刊行。戦後は現代詩人会で三好達治、草野心平らとともに活動した。49年にNHKで放送された、尾瀬への思いをつづったラジオ歌謡「夏の思い出」を作詞。この歌のヒットで、尾瀬への旅がブームとなり、江間さんは群馬県片品村の名誉村民の第1号になった。その他に歌曲「花の街」、交響詩「長良川」「ながさき」の作詞など。住まいのあった東京都世田谷区では地元在住の詩人、作曲家と「詩と作曲の会」を作り、世田谷区発信の歌の創作を呼びかけていた。