アーメット・アーティガン。Ahmet Ertegun。米アトランティック・レコード創設者。
2006年12月14日、アメリカのレコード・レーベル大手のアトランティック・レコードを創立したアーメット・アーティガンさんが死去。83歳。10月29日にニューヨークで行われたローリング・ストーンズのコンサートで倒れて頭を打ち、昏睡状態となっていた。
1923年、トルコ・イスタンブール生まれ。外交官の次男として生まれ、スイス、フランス、イギリスで過ごしたのち、父親の駐米大使就任にともない、12歳でアメリカへ移った。44年に父親が亡くなった後も兄ネスヒとともにアメリカに残り、47年、ハーブ・エイブラムソンとともにアトランティック・レコードを創立。レイ・チャールズやアレサ・フランクリンを擁し、同社をソウルとR&Bのメジャー・レーベルに育て上げた。 兄も後に同社に加わり、ジャズ部門の充実を担った。ロックの時代に入ってもクリーム、レッド・ツェッペリンを始め、イエスやローリング・ストーンズなどを手掛けた。
87年には「ロックンロールの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame)」を創設。オハイオ州クリーブランドの殿堂博物館にある展示ホールにはアーティガンの名がつけられている。また、兄とともにプロサッカーチームのニューヨーク・コスモスを創設したことでも知られる。