池田晶子。イケダ・アキコ。本名・伊藤晶子。文筆家。
2007年2月23日、普通の言葉で哲学を語った文筆家、池田晶子さんが腎臓がんのため死去。46歳。
1960年、東京都生まれ。83年に慶應義塾大学文学部哲学科を卒業。難解な専門用語を使わない「哲学」は幅広く支持され、「帰ってきたソクラテス」(94年)、「メタフィジカル・パンチ」(96年)「睥睨(へいげい)するヘーゲル」(97年)など、多くの著作がある。特に2003年に出版された「14歳からの哲学-考えるための教科書-」(トランスビュー)は、1937年に出された「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎・著)以来の、中学生や高校生を読者対象とした哲学書を目指し、大きな反響を呼んだ。週刊新潮やサンデー毎日にも連載を持ち、死の直前まで執筆を続けたと報じられている。