カミオ・マユコ。バイオリニスト。
2007年6月29日、ロシアのモスクワで開かれていた、第13回チャイコフスキー国際コンクールのバイオリン部門で、神尾真由子が優勝。バイオリン部門での日本人の優勝は、1990年の諏訪内晶子以来、史上2人目。
86年、大阪府生まれ。4歳のとき、祖父に勧められてバイオリンを始める。小学4年生で、全日本学生音楽コンクール全国大会小学校の部1位。翌年、10歳で、ソリストとしてシャルル・デュトワ指揮のNHK交響楽団と共演、本格デビュー。翌98年春、11歳のときには、メニューイン国際コンクールのジュニア部門で最年少入賞(3位)を果たした。その後、ジュリアード音楽院やスイス留学で研鑽(けんさん)を積みながら、日本はもとより、アメリカ、ロシア、チェコ、イギリスなど、世界各国のオーケストラと共演してきた。優れた技巧だけでなく、豊かな情感あふれる神尾の演奏は、幼少時代から評価が高く、98年1月、阪神・淡路大震災のチャリティーコンサートの際、客席で聞いていた指揮者の小澤征爾が絶賛したという。今回のコンクールでも、審査員の圧倒的多数の支持を得ての優勝だった。