ドナルド・トマス。Donald Thomas。走り高跳び選手。
2007年8月29日、世界陸上大阪大会の男子走り高跳び決勝で、競技を始めてまだ2年目のドナルド・トマスが、今季世界最高記録の2m35を跳んで優勝。
1984年、バハマ生まれ。高校時代はバスケットボールの選手で、バスケで得た奨学金をもとにアメリカの大学に進学。2005年に、バスケの練習でダンクシュートを繰り返すのを見ていた友人らから、走り高跳びを勧められたことがきっかけで、競技生活をスタート。1週間に5時間という限られた練習量で臨んだ世界陸上大阪大会では、アテネ・オリンピック金メダリストのホルム(スウェーデン)、05年世界選手権銀メダリストのルイバコフ(ロシア)など並み居る強豪を抑え、空中で両足をバタつかせる、荒削りな独特のフォームで、バハマに金メダルをもたらした。北京オリンピックでは「世界新を目指す」といい、動向が注目されている。