エットーレ・ソットサス。Ettore Sottsass。工業デザイナー。
2007年12月31日、イタリアを代表する工業デザイナー、エットーレ・ソットサスさんが、心臓病とインフルエンザを併発して死去。90歳。
1917年、オーストリア、インスブルック生まれ。トリノ工科大学で建築を学び、47年、ミラノに建築・デザイン事務所を設立。58年、オリベッティ社のプロダクトデザイナーに就任し、バレンタイン、Praxis 48などのタイプライター、コンピューターなどをデザインし、従来の事務機デザインの概念を一新した。70年代末から80年代にかけて、アレッサンドロ・メンディーニらとは「Studio Alchimia(スタジオ・アルキミア)」、ミケーレ・デ・ルッキらとは「Menphis(メンフィス)」というデザイナー集団を結成し、世界的なデザインムーブメントをリード。イタリアの権威ある工業デザイン賞「コンパッソ・ドーロ」を、生涯3回にわたり受賞するなど、世界中のデザイン関係機関から、多数の賞、称号、名誉博士号を受けた。