エトウ・シンイチ。元プロ野球選手。
2008年2月28日、豪快な性格と気迫あふれるプレースタイルから「闘将」と呼ばれ、プロ野球史上唯一の両リーグ首位打者となった江藤慎一さんが、肝臓がんのため死去。70歳。
1937年、熊本県生まれ。巨人などでコーチを務めた江藤省三は実弟。県立熊本商業高校から日鉄二瀬を経て、59年に中日ドラゴンズ入り。初年度から全試合に出場し、打率2割8分1厘、15本塁打を記録した。6年目の64年に初めて首位打者となり、翌年も3割3分6厘で首位打者を獲得。両年とも王貞治(巨人)の三冠を阻止した。70年にロッテに移籍し、翌71年に打率3割3分7厘で史上初の両リーグ首位打者に輝いた。72年には大洋に移籍し、73年、74年と打率ベストテン入り。75年には太平洋へ兼任監督で移籍し、2000本安打を達成。76年ロッテに移籍し、この年限りで引退。引退後は静岡県内に「日本野球体育学校」(江藤野球塾)を設立。塾生を母体とした社会人野球のヤオハンジャパンを2度、都市対抗野球に導いた。プロ通算2084試合、2057安打、1189打点、367本塁打、打率2割8分7厘。