イブ・サンローラン。Yves Saint Laurent。ファッションデザイナー。
2008年6月1日、フランスを代表する世界的ファッションデザイナーで、40年にわたり服飾界をリードしてきたイブ・サンローラン氏が死去。71歳。死因は明らかにされていないが、長い間療養中だった。
1936年、旧フランス領アルジェリアのオラン市生まれ。17歳で国際羊毛事務局のデザインコンテストに優勝。当時のトップデザイナーだったクリスチャン・ディオールに認められ、彼のメゾン(会社)に採用された。57年にディオールが急死すると、21歳でその後任となり、翌年発表した、肩から裾にかけて広がる「トラピーズ(台形)」スタイルのドレスで絶賛を浴びた。兵役を挟んで、62年に自身のブランド「イブ・サンローラン」を設立。パンタロン・スーツや女性用のタキシードなどで世界的な名声を確立した。99年にブランド権をグッチ・グループに売却。2002年には引退を表明。オートクチュール部門も閉鎖し、公の場に姿を見せることはなかった。