シミズ・マサオ。松山バレエ団理事長。
2008年6月25日、日本の創作バレエの草分けとして知られる松山バレエ団の理事長で、日中友好に尽力した清水正夫さんが、多臓器不全のため死去。87歳。
1921年、東京生まれ。日本大学工学部土木工学科、東京大学工学部建築学科を卒業後、内務省入りし茨城県庁に勤務。戦前から友人の勧めで東京、有楽町の日劇(日本劇場)の舞台を見続け、その友人の紹介でバレリーナの松山樹子(みきこ)と47年に結婚。48年妻と共に松山バレエ団を創立。「白鳥の湖」「ジゼル」などの古典作品をはじめ、中国の民話に基づいた「白毛女」をはじめ「祇園祭」「虹の橋」「夢殿」など多くの創作バレエを上演。海外公演も積極的に行い、中国公演は58年以来、12回を数え、日中交流にも貢献。2008年5月には、来日した胡錦濤主席らが清水夫妻のもとを訪問していた。