エドワード・ケネディ。Edward Moore Kennedy。政治家。
2009年8月25日、「テッド」の愛称で親しまれたアメリカの民主党の重鎮、エドワード・ケネディ上院議員が脳腫瘍(しゅよう)のため死去。77歳。
1932年、アメリカのマサチューセッツ州生まれ。多くの政治家や実業家を輩出したケネディ家の四男として生まれる。63年に暗殺された元大統領のジョン・F・ケネディ、68年の大統領選挙の予備選挙中に暗殺された元司法長官のロバート・ケネディは実兄。ハーバード大学などを卒業後の62年、ジョンの大統領就任にともなう上院議員の補欠選挙に出馬し、初当選。将来の大統領候補と目されていたが、69年に自身が運転する車が海中に転落し、同乗していた女性秘書が死亡するスキャンダルに発展。80年の大統領予備選に出馬するも敗れた。一方、公民権法や障害者法など、社会的弱者の側に立った法案の成立に尽力するなど、リベラル派の重鎮として強い影響力を持ち続け、2009年就任のバラク・オバマ大統領の誕生にも大きな役割を果たしたとされる。