オザワ・セイジ。指揮者。
2010年8月1日、食道がんで療養中だった世界的指揮者の小澤征爾さんが、クラシック音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本」のリハーサルで、約7カ月ぶりに復帰。
1935年9月1日、中国の奉天(現・瀋陽)生まれ。桐朋学園短期大学で斎藤秀雄に指揮を学び、59年フランスヘ留学。同年9月ブザンソン国際指揮者コンクールで日本人として初優勝。その後、カラヤン、ミュンシュに師事した。ニューヨーク・フィルハーモニックの副指揮者などを経て、73年、ボストン交響楽団の音楽監督に就任、2002年まで務めた。02年秋には、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任。08年にはフランス芸術アカデミーの外国人本会員にも迎えられている。1992年から開かれているSKF松本の総監督を務め、2010年9月の4公演で指揮をする予定で、これががん公表後の復帰公演となる。