オカダ・シゲル。映画プロデューサー。
2011年5月9日、時代劇や「網走番外地」「仁義なき戦い」などの任侠映画を次々にヒットさせ、東映の黄金時代を築いた東映名誉会長の岡田茂さんが、肺炎のため死去。87歳。
1924年3月2日、広島県生まれ。47年、東京大学経済学部卒業後、東映の前身・東横映画に入社。50年には「日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声」を製作。51年の東映発足後、京都、東京両撮影所長を歴任。美空ひばりと中村錦之助、市川右太衛門らと「時代劇の東映」として人気を確立。60年代以降は「人生劇場・飛車角」「昭和残侠伝」など任侠映画のヒット作を世に送り、「仁義なき戦い」シリーズでは「実録路線」を定着させて東映の黄金期を築いた。また経営者としても大胆なリストラを進め、テレビの制作にも力を入れるなど、らつ腕を振るった。著書に自伝「波瀾万丈の映画人生」「悔いなきわが映画人生」がある。