ジャン・ピエール・エリサルド。Jean-Pierre Elissalde。ラグビー日本代表ヘッドコーチ。
11月5日、東京の秩父宮ラグビー場で日本代表がスペイン代表と対戦。日本ラグビー界初の外国人指揮官、ジャン・ピエール・エリサルドが初采配を振るい、44-29で勝利を飾った。
1953年、フランスのラ・ロシェル生まれ。祖父と父がラグビー選手という環境に育ち、幼い頃からラグビーに親しむ。73年、地元チームのラ・ロシェルでスクラムハーフとしてプロ1軍デビュー。アビヨン・バイヨンヌで80年のイブドマヌワール杯で全国制覇を果たした後、古巣ラ・ロシェルの選手兼監督に就任。現役引退後も同チームを指揮し、2002年と03年のリーグチャンピオンに導いた。国際舞台では81年の対南アフリカ戦で代表初キャップ。83年にはフランスラグビーリーグに縁のある選手で構成された混成チーム、フランス・バーバリアンズのキャプテンとして日本代表と対戦した。長男のジャン・バティストはフランス代表キャプテン。05年春からは日本代表チームのテクニカルアドバイザーとなり、9月15日、監督制を廃止し、戦力の強化を担当するヘッドコーチと、主に管理部門を担当するゼネラルマネジャー(GM)の2本柱の体制となった代表チームの指揮官に就任した。07年にフランスで開催されるワールドカップでの2勝と、世界ランキング10位以内を目標とする。