カール・ゴッチ。Karl Gotch。 本名、Karl Istaz。プロレスラー。
2007年7月28日、「プロレスの神様」と呼ばれ、日本のプロレス界に強い影響を与えたカール・ゴッチさんが、大動脈瘤破裂のため死去。82歳。
1924年、ドイツ、ハンブルク生まれ。アマチュアレスリングで活躍し、「蛇の穴」の名で知られたイギリスのビリー・ライレー・ジムで関節技などを習得。59年にカール・クラウザーのリングネームでアメリカに進出した。実力派ではあったが、ショーマンシップに欠け、プロレスラーとしては不遇だった。61年に初来日し、レスリングの後ろそり投げをもとに編み出したジャーマン・スープレックス・ホールド(原爆固め)を披露。68年からは日本に長期滞在し、レスラーの技術指導にあたり、アントニオ猪木が立ち上げた新日本プロレスの旗揚げ戦に参戦。以後、フロリダの「ゴッチ道場」で藤波辰爾、前田日明、藤原喜明、元タイガーマスクの佐山聡らを育成。その後、UWF、藤原組の顧問となり、最近は無我ワールドの名誉顧問を務めるなど、日本のプロレス界の精神的支柱となっていた。