オチアイ・ヒロミツ。プロ野球監督。
ナカムラ・ノリヒロ。プロ野球選手。
2007年11月1日、プロ野球日本シリーズ第5戦は、落合博満監督率いる中日ドラゴンズが、史上初の無安打無失点リレーで日本ハムを1-0で下し、通算4勝1敗で1954年以来2度目の頂点に立ち、中村紀洋が日本シリーズMVPに選ばれた。
落合博満は1953年、秋田県生まれ。東洋大学を中退した後、東芝府中で活躍、79年にドラフト3位でロッテに入団した。以後、中日、巨人、日本ハムで活躍し、98年、シーズン終了後に引退。MVP(最高殊勲選手賞)2回、首位打者5回、本塁打王5回、打点王5回、史上初の三冠王3回などの記録を残した。2004年、中日の監督に就任し、1年目でリーグ優勝。07年のレギュラーシーズンではセ・リーグ2位に終わったが、初めて導入されたクライマックスシリーズで5連勝し、日本シリーズに進出。チームとしては53年ぶりの日本一の座を獲得した。
中村紀洋は1973年、大阪府生まれ。大阪府立渋谷高校を卒業後、92年ドラフト4位で近鉄に入団。2000年には、本塁打王、打点王を獲得した。同年には、シドニー五輪代表にも、プロ選手として初めて選ばれた。翌01年にはプロ通算200号本塁打を達成し、打点王を獲得。02年のシーズン終了後、FA宣言し、アメリカ大リーグのメッツと契約直前まで行ったが、土壇場で考えを変えて、近鉄に残留した。05年には大リーグのドジャースとマイナー契約。シーズン開幕直後の4月にメジャーに昇格するも、翌月には降格。06年、オリックスに復帰したが、07年1月自由契約となり、その後、中日に入団。一軍の試合には出場できない育成選手としての契約だったが、3月に登録を変更し、開幕後は一軍で活躍。日本シリーズでも5試合で18打数8安打の4打点と活躍し、中日の53年ぶりの日本一に貢献、日本シリーズMVPに輝いた。