タキタ・ヨウジロウ。映画監督。
2008年9月1日、カナダで開かれていた第32回モントリオール世界映画祭のコンペティション部門で、滝田洋二郎監督の「おくりびと」がグランプリを獲得。
1955年、富山県生まれ。74年、向井寛が主宰した獅子プロに助監督として入社。81年「痴漢女教師」で監督デビュー。成人映画で話題作を連発したあと、85年「コミック雑誌なんかいらない!」で注目を浴び、一般映画に活動の軸足を移した。90年「病院へ行こう」、93年「僕らはみんな生きている」、99年「秘密」などの作品の後、2001年「陰陽師」で時代劇に初挑戦。第2弾が作られるヒット作となった。03年の「壬生義士伝」では日本アカデミー賞最優秀作品賞を獲得するなど高い評価を得た。他の作品に「眠らない街・新宿鮫」「バッテリー」など。次回作は矢口高雄原作の釣り漫画の実写化「釣りキチ三平」で、09年に公開予定。
1977年から開催されているモントリオール世界映画祭は、トロント国際映画祭と並ぶ北米最大規模の映画祭で、06年には奥田瑛二監督の「長い散歩」がグランプリを受賞。今回は君塚良一監督の「誰も守ってくれない」も最優秀脚本賞を受賞した。