ウチダ・タツル。神戸女学院大学教授、思想家。
2010年2月24日、中央公論新社が主催する「新書大賞2010」が発表され、内田樹の「日本辺境論」(新潮新書)が選ばれた。
1950年9月30日、東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒、東京都立大学大学院博士課程中退。東京都立大学人文学部助手を務めた後、神戸女学院大学助教授を経て、96年から同教授。専門はフランス現代思想。合気道六段など、武道家としての顔も持つ。武道、教育、映画など、フランス現代思想にとどまらない多様なテーマを平易な言葉で語る著作には根強いファンが多い。ブログ「内田樹の研究室」やツイッターでの積極的な情報発信でも知られる。2007年には「私家版・ユダヤ文化論」で小林秀雄賞を受賞。著書に「街場の教育論」「下流志向」「『おじさん』的思考」「私の身体は頭がいい」「こんな日本でよかったね-構造主義的日本論」など。中央公論新社が主催する新書大賞は、書店員や書評家、出版各社の新書担当の編集長らの推薦でその年に刊行された新書から「最高の一冊」を選ぶ賞。3回目となる「新書大賞2010」は、09年1~12月に刊行された1500を超える新書が対象になった。