サカタ・ヨシヒロ。ラグビー指導者。
2012年6月5日、国際ラグビーボード(IRB)が、元日本代表ウイングで、現役時代は“空飛ぶウイング”と呼ばれた坂田好弘のIRB殿堂入りを発表。51人目の殿堂入りで、日本人としては初めてとなる。
1942年9月26日、大阪府生まれ。京都府立洛北高校でラグビーを始め、67年同志社大学2年の時に全日本に選ばれ、卒業後入社した近鉄不動産時代を含め、以後13年間、日本代表のウイングを務めた。日本代表キャップ数は16。日本代表として参加した68年のニュージーランド遠征では、対オールブラックス・ジュニア(23歳以下)戦で4トライを挙げ、歴史的勝利に貢献。翌年からニュージーランドのカンタベリー大学に留学し、カンタベリー州代表やニュージーランド大学選抜などで活躍。身長168センチ、体重72キロと決して大柄ではなかったが、69年のニュージーランド・ラグビー年鑑で「世界で最も優れた5人の選手」に選ばれ、“空飛ぶウイング”と呼ばれた。75年1月に引退後は、大阪体育大学の監督に就任し、同大体育学部教授を務める。IRB殿堂入りは、60年代の最も優れた選手の1人として評価された。