カネハラ・ヒトミ。作家。
2012年9月3日、作家、高樹のぶ子が選考委員を務める第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞(東急文化村主催)に、金原ひとみの「マザーズ」(新潮社)が選ばれた。
1983年8月、東京都生まれ。父は児童文学者で翻訳家の金原瑞人。小学4年から不登校となり、文化学院高等課程中退後、アルバイトをしながら小説を書いた。2003年、ピアスや入れ墨などの身体改造にふけるカップルの姿を描いた「蛇にピアス」で第27回すばる文学賞を受賞しデビュー。同作品は、04年に第130回芥川賞を受賞し、世界105カ国で出版された。10年には「TRIP TRAP」で第27回織田作之助賞。他の著書に「アッシュベイビー」「AMEBIC」「オートフィクション」「ハイドラ」「星へ落ちる」「憂鬱たち」がある。「マザーズ」は初の連載小説で、自身も2児の母親である作者が、母親の孤独と母親であることの幸福を描いた作品。