トウマツ・ショウメイ。本名、テルアキ。写真家。
2012年12月14日、第二次世界大戦後の日本を代表する写真家で、被爆地・長崎を撮った「NAGASAKI」や沖縄・東南アジアを撮った「太陽の鉛筆」などの作品で知られる東松照明さんが、肺炎のため死去。82歳。
1930年1月16日、愛知県生まれ。愛知大学経済学部在学中に写真の魅力にとりつかれ、岩波写真文庫のスタッフを経て56年からフリーに。59年、奈良原一高、細江英公らと写真家集団「VIVO」を結成。アメリカ軍基地を通じて戦後日本を見つめた「占領」シリーズや「NAGASAKI」を発表。70年代には写真集「太陽の鉛筆」などで島々の祭りや生活をカメラに収め、カラー表現の可能性を模索。以後、日本全国に桜を追った「さくら　桜　サクラ」や、自分で電子部品を並べて作ったキャラクターを撮った「キャラクターP」シリーズなどを発表。98年に長崎、2010年に沖縄へと拠点を移しながら様々なテーマで作品を発表し続けていた。